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RSGT2024にオンライン参加してきた!

RSGT2024にオンライン参加してきた!

2024年1月10日~12日の間開催されたRSGT2024にオンラインで参加してきました!参加した感想を残します。

◇目次
参加した背景
目的
目当ての講演
参加した感想
最後に


◇参加した背景

RSGT(Regional Scrum Gathering Tokyo)へは、ずっと参加したいと思っていた。ただ個人参加で、2.8万円は高くこれまで避けていた・・・ (会社負担で参加できたらなといつも思っている) 昨年、一年通じて所属企業でスクラムで開発を行ったので、意を決してオンライン参加をしてみた! あと、昨年のスクフェス三河の続編内容を発表する方々がいたので、聞きたいと思ったため。

◇目的

・自分のモチベーションアップの種を得る
・仕事への還元できる何かを得る
・チームについての学びを得る


◇目当ての講演

ジョーが語る、Teslaでの衝撃的な開発スピード
プリウス開発に見るアジャイル開発要素と今時の進め方:続編
Quality and Attractive Quality Creation Learning from the Kano Model - Kano Modelと魅力品質理論


◇参加した感想
自動車業界の片隅で、SQAをしているので他社の開発組織に関する情報を得られたのはとてもよかった。 登壇されている方たちの熱意が伝わってきて、オンラインからでも楽しむことができた。 子供たちが大きくなって、オフライン参加できるようになったらオンサイトチケットの争奪戦に参加したい! 是非、現地参加でたくさんの人と交流したいと思った!!

ジョーが語る、Teslaでの衝撃的な開発スピード
昨年のスクラムフェス三河の続編内容を聴講した。 前回に比べて、もう一段具体的なMusk Company(TeslaやSpaceXなど)のアジャイル開発についての説明があった。Justice's Lawに加えて、社員のマインドセットや振る舞いについて知ることができた。

Teslaの社員が出社後に、「どのアイテムのカイゼンから取り掛かろうか」というマインドセットでカンバンを眺め、働き始めるのはすごいと思った。

継続的なカイゼンにより、新たな製品を早く生み出しているのだと感じることができた。 いきなり0→1ではなく、日々0.1くらいの小さなことを積み重ねていることがJoeさんの講演から知ることができた。 また、一番の驚きは、まだ先のことだと思っていた型式認証へのデジタルデータ対応(シミュレーション結果を使用すること)が進んでいること。(情報のキャッチアップを進めないと・・・)

官民の両方が、自動車開発を早く、品質高く進めるために協力して進めていることがうかがえた。 (自動車産業を官も支えている・・・)

ということは、もれなくTeslaにおけるシステム、ソフトウェア開発のプロセスやマネジメントもA-Spice準拠(もしくは相当する何か)で、相当に高いレベルを維持しているのではないかと推察できる。 ただただ、Teslaの凄さを垣間見た講演だった。(社内FBする)

型式認証へのシミュレーションデータ活用に関する情報
なぜ日本ではバーチャルなモノづくりが受け入れられないのか?
車両シミュレーションと実車検証を統合する デジタルツイン環境の構築

プリウス開発に見るアジャイル開発要素と今時の進め方:続編
こちらも、昨年のスクラムフェス三河にて発表があり、続編内容を聴講した。 Toyotaでは、アジャイル開発が着実に進み、浸透していることを知ることができた。 Mobエンジニアリングを導入し、早期に評価、決断できるようになり、職場の生産性が向上していることに驚いた。(なんちゃら評価会とかをなくし、上位者が現場側に寄って来てくれるとは、すごい・・・)

一人で悩みを抱える状態をなくし、チームで取り組み早期に解決しようというマインドセットがある。 質問への回答であった、「無理な納期設定をしないという心がけが上位層で広まっている。ステークホルダー含めて検討できるようになってきている。」は感動した。

シャシー系でも、竹内さんや南野さんの進めているアジャイル開発が浸透したらいいなと思った。 サプライヤの開発がもっと楽しいものになることを期待する!

Quality and Attractive Quality Creation Learning from the Kano Model - Kano Modelと魅力品質理論
品質界の大先生の狩野先生の講演を初めて聞くことができ、とても感動した。 品質の意味を、漢字の成り立ちから考えるというのは、とても面白く、感慨深かった。 質の字を分解して、考えたことなんてなかったので、成り立ちを知ると、品質とはなんぞやというのが少し身近になった気がした。

「質」の字源と、品質の3レベル(顧客苦情解消、顧客満足、顧客歓喜)を合わせて考えると製品開発におけるやらなくてはいけない(実現しないといけない)ことがとても分かりやすい。

チームで、開発アイテムの品質について考える時間を設けて、ディスカッションしたいと思った。 また、Michael FeathersさんのKey noteでも、価値への距離という話があったので、品質の3レベルと顧客との距離に対して、考え直したいと思った。

顧客への距離が遠いのが影響しそう・・・、どうやって顧客への距離を短くし、品質の3レベルを特定するかがカギになりそう。


◇最後に
本来、品質や開発は分けては考えられないもの。

品質に対する考えに隔たりがある。 これを改善しないとお客様へ他社より良い製品、安心安全で楽しいモビリティライフを提供できないのでは?

明日から少しずつ改善できるように仕事を頑張ろう!